今年は段飾りを出さなかった。
昨日と今日で読んだ本。
認知症の父親をめぐるさまざまな出来事を、
その時々に蘇る「私」の来し方の記憶を織り交ぜながら、
詳細に静かな語り口で綴っている。
仙台在住の「私」は、
連載の途中で2011.3.11の震災に遭遇し、
目の当たりにしたその惨状の記述が急遽書かれることとなった。
母親の病気や自らの病気もあり、
大変な日々には違いないのだが、
常に温かく穏やかな妻とのやりとりに救いがある。
仙台の高校を卒業後様々な仕事をしたが、
電気工事の仕事ではアスベスト被害に遭っている。
それにしてもこの1週間、
狂気としか思えない独裁者の蛮行を、
止めることのできないもどかしさ。