上諏訪で
2018年 01月 23日
上諏訪温泉で一泊してゆっくり保養し、
今日、
近くのサンリツ服部美術館に行った。
セイコーエプソンの初代社長で55才で急逝した、
服部一郎氏が遺した、
西洋美術そして、日本、東洋の古代から近代までの
絵画、書蹟、工芸品を所蔵している。
なかでも、
レンブラントの銅版画はたいへん興味深かった。
モノクロの濃淡を線だけで表し、
実に細密な宗教画を描いている。
17世紀半ばの作品。
あと、
心惹かれた日本画があった。
静かな中に何か強く激しいものを感じさせる、
雪景色の絵だった。
中村正義という作家の作品。
諏訪出身の出版人、岩波茂雄から、
地元の青年のために、
寄贈された出版物を置く図書館。
二階の岩波茂雄記念室には、
多くの展示品の中に、
無雑作な感じに置かれた
夏目漱石の「こころ」自筆原稿があり、
“まさか”と、一瞬目を疑った。
それにしても、
32才で神田で古本屋を開業し、その翌年には、
夏目漱石の「こころ」を出版した、というのは驚きだった。
筑摩書房の古田晁が目標とした出版人でもあった。
次は古田晁記念館にも行きたい。
by sappho1735
| 2018-01-23 22:40
| みる きく よむ